DME ARCアプローチを学ぶ
空港には様々な出発・到着経路が定められている。電波標識を使用するものはVORを起点に直線で構成されることが多いが、VORを中心とした円で定められた「DME ARC」という経路がある。決められた半径の円をどのように飛行するのか不思議なものだ。RJGGの「SOUTH ARC ARRIVAL」は伊勢湾をほぼ一周する円を描く特徴的な経路であり、これを材料に「DME ARC」を学ぶ。
自分流に赤線からD19.0ARCに入ります。
まずRWY36を北向きに離陸。
レフトタ-ン後CBE R270にインタ-セプトして4000ftに上昇する。
今回はD19.0のDMEARCとするので、D18.3を越えたら直ちにHDG180にレフトタ-ン。
R270をHDG180で離脱し、D19.0でR260に向かうプランどおりの飛行。これを続けていく。
これは悪い例。R220を直角のHDG130で離脱しようとしているが、D18.9と内側に切れ込んでしまっている。次のR210の間に修正が必要。
R200をD19.0で離脱しR190に向かう。ILS(ICX)をインタ-セプトが間近。
R180を離脱してILSインタ-セプトの準備に移る。
CDIをILS(ICX)のNAV2に切り替えて、ローカライザ-の接近を待つ。CDIが動き出したらすぐにNAVモードをプッシュするのがコツ。本来はこんな直角でなく30°でインタ-セプトするのだろうが、D19.0からインタ-セプト角度を作ると、IAF PROBE D15.7を割ってしまう。チャート図はARCをD21.0とし余裕がありそうだが、MSFSではD21.0まで離れるとDME受信が途切れてしまうので、やむなくD19.0で飛んでいる。
若干オーバーシュートしてLOCをインタ-セプト。
D15.7 PROBEを通過したら3500ftまで降下。
D10.7 WILBAまでに3500ftに降下し、APRをプッシュするとGSキャプチャー。
WILBAからグライドスロープに乗って着陸降下。
マニュアルに切り替えて着地寸前。
【まとめ】
長々と書きましたが、DME ARCは「DMEから等距離を保ちつつ円を描いて飛行する。ラジアル10°毎を直角に通過するのを基本に、その間等距離を保つよう方位を修正する。」ということですな。私は下の図の修正方法を基本として飛行しました。
これ、スピードの速いジェット機はどのように操作するのでょう。今はRNAVでしょうが、昔はこんなことしてたのでしょうか。実際はレーダーベクターでしょうかね。
終わり。